生贄の村

発行者: 28.12.2022

結局、シゲじいさんは、なんで俺と弟にこんな話をしたのかわからない。 俺が民族学やらなんやらが大好きってことを知っていたから、 それで聞かせてくれたのかもしれないけど。 あの人、変人だったし。 もう墓の下だけど、死ぬ直前まで口の達者なじいさんでした。. 俺の妹が軽度の知的障害者だから、聞いたときは本当に嫌な気分になったorz 俺「でもさ…、それっておかしいとか思わなかったの?娘さんは最初から沈められるって決まってるけど、そういう厄介払いされる人たちって行方不明じゃん」 じいさん「いやー……娘さんにはむげー(可哀想・酷い)とはおもうたけんど、 ほかんしぃが消えたあとはまわりんしぃ、むしろ厄介者が消えてせいせいって感じやったなぁ」 俺「……」.

正確な場所はさすがに訊かないでくれ。 俺まだその村と普通に交流してるからあんまり言いたくない。 言えるのは九州のとある地方ってことだけだ。.

俺「生贄ってあれだろ?雨が降らないから娘を差し出したり、うんたらかんたらとかいう……」 弟「あと生首棒に突き刺して、周りで躍ったりするんだよな?」 じいさん「ちげーちげー(違う違う)。魚が取れんときに、若い娘を海に沈めるっつーんじゃ」 俺「あー、よく怖い話とかであるよな。人柱とか」 じいさん「わしがわけー頃には、まだそれがあった」 俺「……マジで?」. 生贄を捧げるにしても、なんかそれっぽい儀式とかあるんだろうけど、じいさんはそこらへんの話は全部端折った。 俺としてはそっちのほうも聞きたかったんだけど、当時若造だったじいさんも詳しいことは知らないそうだ。 当時の村の代表者(当然、既に故人)とか、そういう儀式をする司祭様みたいなのが仕切ってたんだろうけど、 そのへんのことも知らないらしい。 じいさんが知っているのは、 何か不可解なことが起きたときや不漁のときに、決まって村の若い娘を海に投げ込んでいたというだけ。. じいさんは「もう自分は長くないから」と、昔話を聞かせてくれた。 そのときじいさんの話を聞いたのは、俺と弟だったわけだが、 あれを子供に聞かせていいような話だったのかと、あの世のじいさんにツッコミを入れたい。 じいさんの話は、生贄の話だった。.

正確な場所はさすがに訊かないでくれ。 俺まだその村と普通に交流してるからあんまり言いたくない。 言えるのは九州のとある地方ってことだけだ。. 生贄を捧げるにしても、なんかそれっぽい儀式とかあるんだろうけど、 じいさんはそこらへんの話は全部端折った。 俺としてはそっちのほうも聞きたかったんだけど、 当時若造だったじいさんも詳しいことは知らないそうだ。. で、俺の家は何かあれば、ちょこちょこ実家に遊びに行ってた。 俺がガキの頃はかなり頻繁だった。 小さい頃は楽しかったけど、中学生にもなるとさすがにそういうのもうざくなってくるが。 それ俺って一族の中では年少者だったから可愛がられてて、お小遣いとか結構貰ってて、 そういうの目当てで大人しく親についていってた。.

結局、シゲじいさんは、なんで俺と弟にこんな話をしたのかわからない。 俺が民族学やらなんやらが大好きってことを知っていたから、それで聞かせてくれたのかもしれないけど。 あの人、変人だったし。 もう墓の下だけど、死ぬ直前まで口の達者なじいさんでした。.

  • 近所の爺さん婆さんたちも、子供は独立して滅多に帰ってこないっていうので寂しかったのか、 俺や俺の弟や妹たちをすげー可愛がってくれてさ、 俺もう20越えてるのに、今でも俺が来ると喜ぶんだよな。. 正確な場所はさすがに訊かないでくれ。 俺まだその村と普通に交流してるからあんまり言いたくない。 言えるのは九州のとある地方ってことだけだ。.
  • 近所の爺さん婆さんたちも、子供は独立して滅多に帰ってこないっていうので寂しかったのか、 俺や俺の弟や妹たちをすげー可愛がってくれてさ、 俺もう20越えてるのに、今でも俺が来ると喜ぶんだよな。. 生贄を捧げるにしても、なんかそれっぽい儀式とかあるんだろうけど、 じいさんはそこらへんの話は全部端折った。 俺としてはそっちのほうも聞きたかったんだけど、 当時若造だったじいさんも詳しいことは知らないそうだ。.

SnowMan伝説の生贄(いけにえ)村再放送を喜ぶ声

そんな年寄りたちのなかで一番に俺たちを可愛がってくれたのが、シゲじいさんっていう人だった。 シゲじいさんはもともと海の男だったんだけど、 とうの昔に引退して、気ままな道楽生活を送っている人だった。 俺がガキの頃の時点で90超えてたと思うが、口は達者で頭もしっかりしてた。 奥さんもずいぶん前に亡くなってて、子供のほうは東京に出たっきり正月や盆にも帰ってこない。 だから俺らの遊び相手をして、寂しさを紛らわせてたんだと思う。.

で、俺の家は何かあれば、ちょこちょこ実家に遊びに行ってた。 俺がガキの頃はかなり頻繁だった。 小さい頃は楽しかったけど、中学生にもなるとさすがにそういうのもうざくなってくるが。 それ俺って一族の中では年少者だったから可愛がられてて、お小遣いとか結構貰ってて、 そういうの目当てで大人しく親についていってた。.

じいさんは「もう自分は長くないから」と、昔話を聞かせてくれた。 そのときじいさんの話を聞いたのは、俺と弟だったわけだが、 あれを子供に聞かせていいような話だったのかと、あの世のじいさんにツッコミを入れたい。 じいさんの話は、生贄の話だった。. で、俺の家は何かあれば、ちょこちょこ実家に遊びに行ってた。 俺がガキの頃はかなり頻繁だった。 小さい頃は楽しかったけど、中学生にもなるとさすがにそういうのもうざくなってくるが。 それ俺って一族の中では年少者だったから可愛がられてて、お小遣いとか結構貰ってて、 そういうの目当てで大人しく親についていってた。. トップページ はじめに ウリエルへの挑戦 後味の悪い話 世界の怖い話 都市伝説.

  • そんな年寄りたちのなかで一番に俺たちを可愛がってくれたのが、シゲじいさんっていう人だった。 シゲじいさんはもともと海の男だったんだけど、 とうの昔に引退して、気ままな道楽生活を送っている人だった。 俺がガキの頃の時点で90超えてたと思うが、口は達者で頭もしっかりしてた。 奥さんもずいぶん前に亡くなってて、子供のほうは東京に出たっきり正月や盆にも帰ってこない。 だから俺らの遊び相手をして、寂しさを紛らわせてたんだと思う。.
  • 豪快なじいさんで、俺との木登り勝負に余裕に勝ったり、 エロビデオ毎日観てたりと、俺にエロ本読ませてくれたりと、 殺しても死なないんじゃないか、というような人だった。 でも、そんなじいさんもさすがに死ぬときは死ぬ。.

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Snowman生贄村のロケ地はどこ?

以上、あまり怖くはないんだが、俺個人としては気分の悪くなった話。 俺は相変わらず実家に訪問することが多いのだが、 まだ他にも普通じゃない話はいくつか見聞きしている。 それは、話すときがあるかもしれないし、ないのかもしれない。 さすがに地元特定されるようなネタとかは話せないし。 個人的に、かつて村の有力者だったという家の話は、もっと凄かった……. 豪快なじいさんで、俺との木登り勝負に余裕に勝ったり、 エロビデオ毎日観てたりと、俺にエロ本読ませてくれたりと、 殺しても死なないんじゃないか、というような人だった。 でも、そんなじいさんもさすがに死ぬときは死ぬ。. じいさんは「もう自分は長くないから」と、昔話を聞かせてくれた。 そのときじいさんの話を聞いたのは、俺と弟だったわけだが、 あれを子供に聞かせていいような話だったのかと、あの世のじいさんにツッコミを入れたい。 じいさんの話は、生贄の話だった。.

SnowMan伝説の生贄(いけにえ)村って何?

缶コーヒーを温める ダニエル・マンチ ショーン・ブリジャース ラリー・フェセンデン ローレン・アシュリー・カーター ショーン・ヤング. よく田舎では余所者は嫌われるって言われてるけど、全然そんなことないんだよな。 村の人たちは排他的ではないし、気のいい人たちだよ。土地柄的に陽気な人が多い。 親族内でお祝い事があったら、明らかに親戚じゃない知らないオッサンとか混じってて、 それにも構わずみんなでわいわいやったりとか。 基本的に飲めや歌えやっていう感じ。 俺は半分身内みたいなもんだから、それでよくしてくれてるところもあるんだろうけどさ。.

でも、あのじじいがこんな話をしてくれたもんだから、しばらくは大変だったよ。 今まで(今でも)可愛がってくれた年寄りたちの何人かはこの事を知っていて、 実際に身内の中に生贄を出した家ってのもあるかもしれない。 そう思うと嫌な気分になるっていうか、気のいい彼らに対する認識が少し変わったんだよな。 彼らがいい人ってのはよく分かってるから、それで交流を止めたりはしないんだけど。. 親父の実家は、先にも言ったように陸の孤島みたいなところだ。 そういう古臭い習慣がだいぶ後まで残ったんだと思う。. 俺の住んでいる市街(といってもすげー田舎)とそれほど距離があるってわけじゃないんだが、 地形の関係で周囲と孤立している。 今でこそ道路もきちんと整備されて、簡単に行き来できるようになったけど、 20年前なんかはろくに道路も整ってなくて、まさに陸の孤島って言葉が似合う、そんな場所だった。. 親父の実家自体は普通の漁師の家。 でも、家を継いだ親父の兄貴(親父は九人兄弟の真ん中)が、 「年を取ってさすがに堪える」って言うんでもう漁業は止めてる。 実家は親父の兄弟姉妹とその家族が何人か一緒に住んでたり、 親父の叔父叔母が同居してたりでカオスだ。 俺も親父も親戚関係は全然把握できてない。 誰が尋ねてきても「多分親戚」ってくらい親戚が多いんだよ。.

  • 父親の実家、周囲を山にぐるっと囲まれた漁村(もう合併して村ではないけど)なんだ。 元の起源は、落ち延びた平家の人間たちが隠れ住んだ場所で、それがだんだん村になっていった感じ。 まぁそんなこと、村で一番の年寄りの爺さんがガキンチョに聞かせるだけで、ほとんどの人間は意識していない。 若い子とかは、知らない子のほうが多いくらいだ。 俺の住んでいる市街(といってもすげー田舎)とそれほど距離があるってわけじゃないんだが、 地形の関係で周囲と孤立している。 今でこそ道路もきちんと整備されて、簡単に行き来できるようになったけど、 20年前なんかはろくに道路も整ってなくて、まさに陸の孤島って言葉が似合う、そんな場所だった。.
  • ホーム こんなの観てます ホラー 『ザ・サスペリア -生贄村の惨劇-』  - Jug Face —.
  • ちなみにこの風習も、昭和の中ごろになる前に自然消滅していったそうだ。 村の人間も、戦後あたりに家を継ぐ長男以外は出稼ぎで全国に散らばっていったから、 生粋の地元人ってのもあまりいないし、事実を知っている人間は年寄りばかりで、 そのほとんども亡くなっている。.
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Snowman生贄村のロケ地はどこ?

じいさんは「もう自分は長くないから」と、昔話を聞かせてくれた。 そのときじいさんの話を聞いたのは、俺と弟だったわけだが、 あれを子供に聞かせていいような話だったのかと、あの世のじいさんにツッコミを入れたい。 じいさんの話は、生贄の話だった。. じいさんは「もう自分は長くないから」と、昔話を聞かせてくれた。 そのときじいさんの話を聞いたのは、俺と弟だったわけだが、 あれを子供に聞かせていいような話だったのかと、あの世のじいさんにツッコミを入れたい。 じいさんの話は、生贄の話だった。. じいさんがなんでそんなこと俺らに聞かせたのかは、未だによく分からないんだけど、 その生贄の儀式っていうのは、神の恩恵を求めたものっていうよりは、 厄介払いの意味を含めたものであったらしい。 村中の嫌われ者、身体・知的障害者や、精神を病んだ人(憑き物ってじいさんは言ってた)を、 海に投げ込んでハイサヨウナラって感じ。.